vol.86 エントロピーを減少させるもの
スーザンさんからのお便り
・数学系YouTuber「のもと」さん
・次元格差の素晴らしい発想
・エントロピーを減少させるエネルギー
・エントロピーとは
・命の力のすごさ
・当たり前の方向、その行先
はい、こんばんは。スーザンさんのおそらく最後の質問になります。まだ2つあるんですけども、やっちゃいます。
質問⑤ですね。
『質問⑤ 動画67において、時間・確率・自己同一性・エントロピーなどのご解説があり、非常に興味深く拝見しておりました。』
この辺りね、多分放映されてないですよね。のもとさんのことも喋ったことがあるんだけども。
(※のもと:1983年〜、女性数学系YouTuber、慶應義塾大学大学院工学修士、株式会社ビンロージ代表。チャンネル「のもと物理愛」)
のもとさんって、物理学者ではないけど、物理に造形の深い女性がいて、 YouTube出しておられる方がいて。あの人はね、多分、宇宙全史見たら。本当、完全な生粋の物理好きだから、あと数学もできて、ある程度できる人。要するに自分が解説する物理学のある程度の数学は解説できる方だから。数学もできるからね。
スーザンさんなんかと結構気が合うんじゃないですかね。あの方、見てくんないかな、宇宙全史。ちょっとね、宇宙全史は敷居が高いかもしれんけども。その霊界とかね、あっちの世界の話があるから。ただスーザンとは話が合うと思うね。
だって、あの方、確かね、自己同一性とかエントロピーとか喋っておられたような気がしますね。特に素粒子に関してはいっぱい喋っておられるから、 あうんじゃないかな。ただ宇宙全史は一歩も二歩も三歩も、十歩ぐらい踏み込んでますから。 量子力学に関してはですね。そこまで理解していただけるかどうか。
僕、あの人好きなんでね。なんかあっけらかんとしてて、こだわりがないですよね。こだわりがない人っていうのが好きなんですね、僕は。だから理解する縁(よすが)はありますよね。
『動画にて、素粒子には自己同一性つまり、エゴがないというお話がありましたが、宇宙に存在するもの(生命?)には何らかの形でエゴがあると考えていたため、こちらのお言葉には大変驚きました。
真我のエネルギーが、上位の存在(スクリーン)から順番に映し出していく過程で、上から順繰りに次元格差が生じてくると思うのですが』
この発想はいいですね。
うん、素晴らしい発想。つまりね、真我からエネルギーが降りてくるじゃないですか。
100次元とか1万次元とか1億次元とかあるんだけど、それぞれの次元にスクリーンがあると思ってください。そこに、そのエネルギーが照射されるわけですよ。その照射されたそのスクリーンが世界なんですよ。100億次元の世界、1万次元の世界、100次元の世界、8次元の世界、四次元の世界で、僕らの3.28次元の世界と、
この世界のスクリーンにエネルギーが照射されて、それが映し出されたのが僕らの今のこの世界なんですよ。
それをドン・ファン流に言うと、集合点に反映された世界と、いうことも言えますね。これ言い出すともうキリがないんで、ここで止めときます。
『真我のエネルギーが、上位の存在(スクリーン)から順番に映し出していく過程で、上から順繰りに次元格差が生じてくると思うのですが、その工程が末端の存在まで到達したとき、(少し上位の存在との次元格差により)その存在の認識が生じ、エゴが生まれると考えております(これは正しい認識でしょうか?)』
ちょっと違います。
認識は生じるんですけども、そこでエゴが生じるわけじゃなくて、認識が生じて、そこからエゴが生じていくって形ですね。
だから素粒子に関しては僕はエゴと言ってしまいましたけども、それをエゴと言ってしまっていいのかと。エゴの、その、なんつうの、 エゴの言い方、もう本当はもっとちゃんとした言い方なんだよ。エゴの言い方による。
例えば自分勝手とか。それから自分の存在意義とかいうのがあるじゃないですか、それもエゴでしょ。自分勝手とか、そういう性格に関するエゴっていうのもあるじゃないですか。
ながら「気質ですか」
気質もあるけども、ちがうちがう、そういう分け方。分け方はなんか言うでしょ。カテゴリー分けにするか、カテゴリー分けでいいかな。
まいいや、こう言うのが出てこなくなったんだよ。若い頃はぱっぱっぱっぱ出てきたんだけどね。今はもう出てこないですね。
だからね、認識があるからエゴが出るかっつうと、そうじゃないんですよ。
例えば、赤ん坊のままの認識を持ったまま大きくなった人っていうのがいると仮定してください。その人はエゴがないんですよ。人から何をされても怒らないし。
でも、自分というのを持っちゃうと怒り出すんですよね。そこでエゴが生じてくる。ちょっと例えが大雑把すぎたけども、認識が生じると。認識はあるんだけども、エゴがないっていうことはあるんですよ。
でも、エゴはあるけど認識がないってことはないんですよ。まず認識ありき。それからエゴは出来てくるっていうことですね。
『そして、素粒子にも存在がある限り、上記のメカニズムが適応されエゴが生じるのではないかと感じましたが、エゴがないということはつまり、素粒子にはエゴを記録しておく機能(ローカルなアカシックレコード=記憶)がないということなのでしょうか?』
うーん、そういうことも言えるかな。
これは僕は勉強になります。
僕はね、ここはね、調べたいと思ったんですよ。本当に。
素粒子に自己同一性がないということは、エゴはないということだから、認識がないっていうことですよね。
ではないか、認識はあるのかな。でも、認識もないんだよね、きっと。うん、多分認識はないですね、素粒子には。
これは目風の感覚です。上からは聞いてません。目風もけっこう認識、認識ってかレベル高いんですけども。
ふと降りてきた目風の感触では、素粒子には認識はないってのが来てますね。あ、そうなん。ほんとかな。ちょっと我が本体ながら信じかねるところがあるんですけども。ごめんなさい。それで、これちょっとスーザンさんと一緒に考えてみたいですよね。
『質問⑥ 量子力学では、どの事象が起きるか決定的な予言は出来ず、各事象の起こり得る確率のみが計算できる(つまり、確率の分布のみが求められる)と理解しております。そして、数学的には確率分布があればエントロピーというものが計算できます。』
うん、これね、 確かにそうなんですけども、エントロピーというものの意味がですね、面白いんですよ。
『虚空蔵東京本』では完全解明しております。
そうするとですね、エントロピーと、これも前回喋ったと思うんですけども、自己同一性、それと確率ですね、確率の意味ですね。そういったものが全部解明されます。うん、見事に。これはすごいですよ。本当に。まさにこの世界は、あと時間もですよね、完全解明。
完全解明ではないけど、この世界においてなら完全解明に近いか。この世界って、この現象がですね。
『通常量子力学では、測定値(事象?)の確率分布はシュレディンガー方程式の解から得られるため、基本的には一通りに決まると思うのですが、実際の世界では、確率分布は一通りではなく、いくつかの可能性があり、その中で最もエントロピーの値が大きくなる確率分布が「未来」として選択されるという認識でよろしいのでしょうか?』
これ、難しいね。
うん。スーザンさんがおっしゃってるのは僕らの現象世界、つまりマクロレベル。素粒子から見ると巨大レベルのマクロレベルの世界のお話ですよね。ミクロレベルはまた違うからね、うん。シュレディンガーの話は量子力学だから、これはもうミクロレベルの話ですね。
マクロレベルだと、そのエントロピーが大きくなる確率分布が未来として選択されるというのはある程度あってるんですよ。
でも、違うんですね。そんな単純じゃないですよ。
それはあれですよ。スーザンさん、見落としてますよ。
僕はスーザンさんにはきちんと、あるいは皆さんにきちんともう既にお伝えしてるはずです。エントロピーを減少させるエネルギーがあると。
普通にこの世界にあるよっていうのをお教えしてますね。ここでも喋りました。はい、それはなんですか。
視聴者の代表として答えられますか?貴方がたが答えられないなら、視聴者は誰も理解してないということですけども。
困るね。
エントロピーってのは、世界がだんだん当たり前の世界になってくるという現象を数値化したもの、あるいはその傾向性をエントロピーというんですね。
例えば、水の中に墨汁を1滴ボタンと落とします。 桶の中にね。桶に入ってる水、綺麗な水の中に墨汁を一滴と落とすとする。
で、ぐるぐるかき混ぜると、ま、黒くなりますよね。真っ黒になっちゃう。
でも時間がいくら経っても、それは逆の現象って起きないじゃないですか。
墨汁が1か所、1滴に集まって、ひゅっと持ち上がって水が綺麗になるっていうのは、絶対に起こらないですよね。それは感覚でわかる。
でも、数学的に、あるいは物理学的に計算すると、
何兆分の何兆分の何兆分の何兆分の1か知らないけども、そういう確率は存在するんですよ。
だから、宇宙が、この宇宙が今200兆年かな、たってるんですけども、それが何回も繰り返されてるんですけども、 そのサイクルが無限回近く繰り返されたら、そういう事情が1回ぐらい起こるかもしれないですよ、起こるんです、実際、数学的には。
それがエントロピーという認識なんですけども。
だから、世界はとにかくその当たり前の方向、 だんだん、そのあり得ない方向じゃなくて、あり得る方向にどんどんどん動いていくんです。
もうちょっと分かりやすく言うと、例えばここに積み木があって、こうきちんと積んだとします、高くね。
高く積んだとして、それを子供がガシャンって壊したとします。バラバラになっちゃうよね。それが自然にまた戻るかって、絶対戻んない。
それをエントロピーって言うんだよ。
つまり、きちんとした形のあるもの、自然界にはなかなか無いようなものが、 ほっとくと、子供がやんなくても、地震が来たり、あるいは風が吹いたりなんかの現象で普通の状態になっちゃう。
つまり、バラバラの状態っていうのは普通の状態だから。そういう状態になってしまうっていうのはエントロピーなんですよ。エントロピーの法則っていうんです。
バラバラになった当たり前の状態が、なんか風とかあるいは地震によって飛び上がって、元の高い塔になるかったら絶対あり得ない。 でも、何億分の一かの確率、何兆分かの一の確率で、それはあるということ。
そういう法則がエントロピーの法則っていうんですね。
でも、そのエントロピーの法則が覆される、つまり、エントロピーってのは、よくある方向に流れていくという現象が、 逆の方向になるっていう要素がこの世界にはあるんだけども、それが何かというのを問うてるわけです。なんでしょう。
だいぶ説明したぞ。あーしんど、もうこんな時間。やばい。
はい。それはですね、生命です、命。
この世界に命がある限り、エントロピーってのは無視されます。あるいは、エントロピーの法則は打ち壊されます。
だから、積み木が倒れても、人間が積み上げればいいわけでしょ。墨汁がバケツの中に真っ黒になっても、漉して漉して、あるいは蒸発さして、水だけこっちで取って、で、 墨汁残りますよね。それ集めて炭にすればいいわけでしょ。そんなできるのは人間だけですよ。命だけ。
わかるかな?
あるいはですね、海の水ってあるじゃない。塩水。塩水から真水と塩に分けるって、これはエントロピーを小さくするという作業なんですよ。
水に塩入れたら塩水になるじゃないですか。これはもうエントロピーを大きくして当たり前のことになっちゃう。当たり前の方に行っちゃうんだけど、それは元に戻るってことは普通はないけども。人間、アラブの方では、その塩水を塩と水に分けてるじゃないですか。で、ちゃんとプールの水とか、あるいは自分たちの飲み水に使ってるわけです。そんなことできるのは人間だけです。
でも、実はですね、だんだんわかってくると思うんだけども、微生物を使って水と塩に分けるっていうやり方があるんですよ、本当は。今すごいエネルギー使って、電気使ってですね、やってるんですけども、微生物を使ってやればすごい楽にできるんですね。そういう方法もやがて発見されると思うんですけども。つまり、それは微生物の生命であって、生命はできるんですよ。そういうことが、 命は。
だから、命のその力ってのはすごいですよ。だから、この世界はその当たり前の方向に行く。つまり滅びる方向に行く。
当たり前の方向って滅びるんですよ、実は。うん。
だからいつも一生懸命、私が言ってるじゃないですか。当たり前なことしちゃダメだよって。常に新鮮なこと、新しいこと。 大衆一般がみんなやるようなこと、テレビでみんなが笑ってるようなことで笑っちゃダメよと。そんなこと言わないんだけど、でもそういうこと、同じことよ。
うん、良識を疑いなさいってそういうことなのよ。もう滅びの方向に行っちゃうんだよ、みんな、それは。
はぁ、いいこと言うね。
ということですね。エントロピー。もうこんな時間。えらい時間、喋ったな。じゃ、この続きはちょっとまたもう1回やります。